好きな言葉は衰退産業

酸素に炭素に水素に窒素、その他わたしを構成している知識や経験や感情。基本的に口は悪いしダークサイド寄り。

コンプレックスの塊

 

わたしは自分が長身である事が嫌いだ。

標準的な身長の女性が、旦那氏の横に立って見上げるような仕草をした時とか、それが目に入るだけで嫉妬で狂いそうになる。

(上目遣いとか、見上げる仕草はトキメキポイントが高いとよく恋愛系の記事で見掛けるせいである。)

 

太りやすい体質なのも嫌いだ。

もともと浮腫みやすい体質や便秘体質なのも相まって、油断したらすぐに太る。


友人に誘われて小さい頃からバレーボールをしていて、かつ両親の背も平均より高めだったのも相まったのか、成長期には夏休みだけで4cm以上も背が伸びたわたしは、周りの女の人より頭ひとつ背が高い。

平均的な身長の女性の理想体重を述べる男の人に、「は!?お前体重そんなあんの!?デブじゃん!」と言われたり、かつての彼氏には「ブスのくせにデブとか縦にも横にもで良い所なんもないじゃん」と言われて激痩せした時期もあった。
(身長170くらいで体重40kg前半くらいまで落ちた)

 

過度なダイエットとストレスが原因で生理が止まり、ピルを始めたら始めたで異常に増えた食欲と劇的な体重増加が恐ろしくてすぐやめた。
そのあとはごはんを噛むだけで味が無くなったら吐き捨てたり、朝より夜の方が体重が重ければ指を突っ込んで吐いたり、下剤を常用したりですぐに痩せるような生活を繰り返していた。

 

痩せて体力が無くなり、階段さえも登るのがしんどく感じるようになった頃、ふと思った。

 

"わたしは何のためにこんなに頑張って痩せているんだろう?"

 

思い返せば、かつて"彼氏"を顔や身長だけで選んでいたわたしと同じように、相手方に"わたし"は値踏みされていたのだ。

だから平気で容姿も貶せるし、蔑ろに扱う事も出来た。

 

そんな関係性に生産性を感じられなくなり、女性をアクセサリー感覚で横に置く男の人と関わらないようにしてからは、割と来る人拒まず、一緒にいて苦にならない、感情に波風が立たない相手を選ぶようになっていった。
(悪い言い方をすれば男性に対する容姿などへの敷居が低かった)

 

そうなってくると、"わたしに付き合って貰えるなんて!"っていうような容姿の人や内向的な性格の人ばかりと付き合うことが増え、自尊心も回復し、気が付けば平均的な体重を維持出来るようになっていた。

 

だけど、とある当時の彼氏(薄毛・重い体重・借金・果てに犯罪行為)が全く避妊をしてくれなかった事もあり、

 

「コイツの子供は絶対妊娠したくねーな!」

 

という確固たる信念のもとピルも再開していたのも合間ってか、前の仕事を辞めると同時に光の速さで太っていった。

 

その彼氏とは転職後にすぐ別れ、その場限りや身体だけの関係の相手は作れど本命の彼氏はずっと出来なかった時期。
いざ自分の身体を改めて見つめ直した時、あまりのだらし無さに吐き気がした。
(針を刺したら割れそうなくらい顔がパツパツ!)

 

慌ててジムに通い始めて、有酸素筋トレ筋トレ筋トレ有酸素サウナに全身マッサージで絞り上げを週2~3回。

最初に肥満体型と診断されたグラフは一カ月でアスリート体型と判定を受けるくらいに筋肉量が増え、軽くインストラクターさんにドン引きされ、

「このままじゃムキムキになるから筋トレは控えたら?」

と言われたので有酸素メインでメニューを組んだ。


そこからしばらく通い続けてやっとこ5kg落として、そこからはずっと平行線。
(当時続いていた身体の関係だけだった人には"自覚があるデブやブスならまだマシ"と言われ続け、痩せたり化粧や髪型を少し気にすれば素直に褒めてくれたから頑張れたのもある。ある意味感謝している。)

 

そこから旦那氏と出会い付き合い始め、特になんの努力もなしに2kgほど落ちたので恋する乙女パワーは絶大だと身をもって知った。

その後旦那氏に色々とやらかされメンタルが無事に死亡したり、

更に入籍だ結婚式だでバタバタしたりのストレスで更に痩せ、

結婚式の時にはピークデブ時より10kg以上のダイエットに成功していたのであった…(不健康)

 

しかし。

 

ここまで痩せても未だに”痩せなくては”という意識が薄れない。

というのも、旦那氏はモデルさんや女優さんを見ても、若くて可愛くてすごく細い子を純粋に可愛いって言うし、割と女優さん相手でも顔のパーツや体型に辛口。(プレッシャー!!)
だからなのか、少しだけ昔の感覚に戻ってるところがあるって言うか、度々「このままじゃいけない!」「痩せなくては!」

激しい脅迫概念に駆られることがある。

 

今はまだ「俺にとって貴方が1番可愛い!」ってべた褒めしてくれてるから、病的なまでには気負わないように、現状維持に努めたいと思っているけれども…

 

女の価値は、容姿だけじゃないと信じてるんだぜ…(自分に言い聞かせてる)